辰五郎紹介
三代目佐竹辰五郎です
三代目辰五郎です。昭和27年生まれの辰年です。
子供の頃から親の後姿を見、手伝いながら今日に至っています。
大正時代からの先代の技法を受け継いで、割烹料理用漆器を中心に、器をより丈夫で扱い安い物に創ろうと日々努力しています。
うるし工房辰五郎の仕事は、先代の磨き上げた技法を受け継ぎ丈夫にそして愛される漆器作りをモットーとしています。そして生きている木、生きている漆を大事にするために長い間使われた品を塗りなおして新品のようにしています。
親から子に子から孫に、その親のこころが伝わる器作り、ジャパン=漆・漆器 これが日本の文化そして日本のこころだと思います。
作業風景:下地作業
▲さび・・・下地に使う地の粉の入った漆を使います
布を貼った欅(けやき)のお椀に布をかくすための作業をしています。布を貼ることは木にやさしく、そして強度をあげるために貼ります。
何百年生きた木を使って作った器は、何百年生きた分だけさらに生きるといわれています。
自然の恩恵に答えるために、生きている木をそれ以上に生かすための作業をしています。漆も酸素を吸って生きています。
四代目佐竹辰五郎です
石川県立轆轤技術研究所で4年間漆器のことを学び、卒業後家業の漆器業を継いでいます。
まだまだ未熟で父には到底追いつきませんが、日々精進中です。
今の世代に合った作品を作っていけたらいいなと思っています。
作業風景:木地挽き
▲まず、木を仕上げる物の形より少し大きめに挽き、十分に乾燥させた後、仕上げる物の形を作っていきます。主に道具はカンナという鉄を打ちたたいて作った刃物を使います。